1985年に新卒で私が入社した会社の本社ビルがあった、築地近辺を訪問。飲食業は採算が厳しい。

























8/20(水)も暑い。朝7時で既に30℃。
こんな日にテニスをしたら暑くて死んでしまうと考え、都心方面に自転車で出掛けることにした。自転車で実際に走ってみると、練馬よりも都心(東京駅近辺)の方が多少涼しいことに気が付いた。

1985年に新卒で私が入社した会社は、本社ビルが築地にあった(その後、移転した)。その築地の近辺にあった飲食店を自転車で再訪した。
何だか死にそうな人が思い出の土地を訪れるみたいで、気味が悪いですな。9/4に鼠径部ヘルニアの手術をするけれど、この手術では死なないと思う(多分。知らんけど)。

自宅のある練馬から築地まで、自転車の所要時間は1.5時間。シャレにならない暑さで辛かった。築地コンワビル(旧電通本社ビルの向かい側)へ11:40着、汗だくシャツの着替え&汗を拭いて、お目当てのステーキハウス チャイムに入店。

先客は4名居たが、ランチ5食限定のリブロースステーキ2,200円は私が最後の1食だったので、開店11:30早々に入店する馴染み客は、この肉を目当てに来ている様子。
焼く前に旨いと判る肉だった。「良い顔をした肉」って感じ。

自分の好みで醤油・酢・辛子で漬けダレを準備しておいて、肉と野菜が焼けたらタレにつけながら和風ステーキのスタイルで食べる。

鉄板の上で、肉の旨みとスライス生ニンニクが焦げた風味と塩胡椒がマッチして、素晴らしいステーキになっている。肉と脂身の混ざり具合が絶妙です。
歴史ある当店の肉仕入れルートの力+お店マスターの鉄板焼き技術の合わせ技と言えましょう。既に伝統芸能ですな。

私は最近、ステーキマン小平店で安いランチステーキを食べることが多いけれど、当店のステーキはステーキマン対比で文句なしに旨い。質の良い肉を使っていると思う。

焼き担当のマスターは、平成通りにあった私の就職した会社のことを覚えていた。なお、当時の本社ビルは解体工事が進んでおり、8/20時点で4階位までぶっ壊し済み。

マスターは2代目で、初代の父親は昨年95歳で亡くなったらしい。私が新入社員の頃にチャイムの鉄板で肉を焼いていたのは、現マスターの父親らしい。と言うことは、マスターは恐らく私と同じ60歳代(失礼ながら、マスターは70歳代だと思い込んでいた)。

サラダやご飯やスープの配膳は奥さんと息子さんが担当しているが、マスターに「息子さんに焼き担当をやらせないのですか?」と聞いたら「本人はやる気みたいなので、教えようと思っています。」と言っていた。当店は無事に3代目に引き継がれそうな様子。良かったね。

しかしながら築地コンワビル地下は飲食店の閉店が相次いで、今は5軒位しか残っていない。将来の立地には不安が残る。
改めて見たら、息子さんは幼い感じなので、まだ20歳代かも知れない。
コンワビル前の電通本社ビル跡は、いまでも空き地のまま放置されている。













他の客の注文の様子を聞いていたら、ひつじステーキを注文する客が多い。客単価とランチ時の回転数を考えると、あんまり儲からない商売かも知れないと思った(余計なお世話ですな)。
ビジネス街に位置する当店にお客(=全員が会社員)が来るのはランチ時2時間、ディナー時2時間位と推察すると、一日のお店稼働時間は4時間だけ。家族経営(=家族の無償労働)でやっと帳尻が合う位じゃないかしら。飲食業は採算が厳しいですね。
















洋食屋 ヤナギの閉業跡を視察。2025/6月末に閉業したらしい。私は「ダブルカレーのメンチカツ乗せ」が好きでした。当店は1階が店舗で2階以上が小柳さんの自宅。二代目の息子さんが調理場を担当、母親が客席とレジ担当だった。
閉業後の今も引き続き上階に住んでいる様子で、二階窓の外に洗濯物が干してあった。
しかし旧店舗入り口付近には揚げ油の匂いが漂っていてホコリだらけで、大変残念な感じです。
















引き続き洋食屋 三好弥の廃業跡を視察。2025/7月末に閉業したらしい。私は「みよしランチ」が好きでした。当店は高齢夫婦が経営していたが、後継者が居なかったのかしら。当店は自宅兼用ではないので、店舗を引き払った後はアッサリした感じです。

私が新卒で入社した1985年当時、築地にはヤナギ、三好弥以外にもSwiss、煉瓦亭と言った洋食屋が沢山あったが、全て閉店してしまった様子。

1985年当時、初心な私は築地に何ゆえに洋食屋が多いのか会社の先輩に聞いたら「築地市場で生魚を扱っている人は、その反動で脂っこい洋食を身体が欲するんだ。」と教えられた。本当かいな?
むーん、その会社の先輩も70歳近くになってリタイヤ済み&音信不通だから、真相は藪の中ですね。

冷凍食品が普及した今日において、ワザワザ老舗の洋食屋に行って食味の重たい揚げ物を食べるっていうのは、時代遅れなのかも知れない。

築地からの帰路は、日比谷公園で歯ブラシ&歯間ブラシをして歯列矯正リテイナーを装着。暑すぎるせいか、昼休み時に公園内を散歩するサラリーマンの姿も疎ら。
日比谷公園は樹々の手入れが良く行き届いていて、治安が良くて安全な雰囲気なのは大変好ましい(戦後すぐの頃、日比谷公園はホモのハッテン場だったらしいけれど)。練馬から遠いのが唯一の欠点です。

あまりにも暑いので、途中のコンビニでジャスミン茶のPET大ボトルを購入して、飲みながら&随所で涼しいお店に立ち寄って身体を冷やしながら、漸く自宅に帰着。
身体が疲れ切っていたので、甘い炭酸飲料やアイスクリームでカロリーを老体にチャージして息を吹き返した。

今日のまとめ:
①築地コンワビル地下 ステーキハウス チャイムのランチ5食限定のリブロースステーキ2,200円は文句なしに旨い。質の良い肉を使っている。
②築地には多くの洋食屋があったが、壊滅した様子。時代遅れなのかしら。
2025/8/20

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