豊島園駅前の飲食店ビルが無くなって残念。板橋区立美術館はとてもキレイ。東武練馬駅前のモンゴル料理 あむ亭。イオン板橋店は涼んでいるお客で一杯。
7/20(土)は朝から絶好調で気温が高く、7時の気温は既に30℃を超えていました。今日は練馬区から板橋区にかけてをフラフラするために自転車で出掛けました。
先ずは西武線豊島線駅周辺の視察。豊島園は閉園となり、今はハリーポッターの見世物小屋と都立の練馬城址公園に生まれ変わっております。
西武線豊島園駅の駅前には、豊島園に行く観光客を相手にする回転寿司屋やスパゲティ屋などが入った中途半端な雑居ビルがあったのですが、取り壊されて白い鉄板で跡地は囲まれていました。
この場所以外も見て回りましたが、以前からあった小規模の飲食店などは豊島園に行く観光客が居なくなったせいで皆さん苦戦しておられるようで、閉店している様子の店も多くありました。
私は幼年期から就職までの期間を藤沢市の海沿い地域にあった自宅で過ごしたのですが、特に幼稚園の頃の自宅は、小田急線片瀬江ノ島駅の直ぐそばにありました。
当時の片瀬江ノ島駅周辺には、冬でも店頭に浮き輪を吊るしっぱなしの土産物屋や夏場の安易な商売に慣れ切ってだらけた商売をしている「不味い」飲食店、そして海水浴シーズン以外は全く人影のない寂れた観光ホテルなどが軒を連ねていました。
学生時代の私は、このように観光地に頼り切ったコバンザメのような中途半端な小商いをする海沿いの店の雰囲気が好きでした。決して自分がこれらの店を利用する訳ではないのですが、「あると安心する」という妙な心理状態でした。まあ、自分と厳しい世間の間に、緩衝地帯を持っているような心持でした。
当然ながら、これら片瀬江ノ島駅近くの不合理なビジネスは1980年代までに次々に姿を消して行って、藤沢市でノホホーンと暮らしていた私にも厳しい世間がドンドン迫ってきて、今日の私の情けない体たらくに至りました。このような発想法を持つ私にとって、豊島園駅前の飲食店の群れが無くなったのはとても残念なことです。
豊島園駅前を経由して、そのまま自転車で板橋区立美術館に行きました。現在は絵本原画展が開催中です。この美術館の施設内はとてもキレイで、特にトイレの照明照度が極めて高く、トイレ内でも余裕で読書出来てしまいます(しないけどね)。
絵本原画展を2時間近くじっくり見て回りました。展示内容は、世知辛い世の中とはかけ離れた世界です。
芸術家と鬱病・統合失調症患者は紙一重だなぁ、即ち、精神的な健康と不健康の区分定義は、効率性を過度に要求する今日の社会によって一方的に強制されているものだなぁと改めて感じました。
美術館の外に出て自転車に乗り始めると、暑くて頭がクラクラしてきました。倒れる前に東武練馬駅前まで何とか自転車で辿り着いて、「モンゴル料理のあむ亭」でラム肉のクミン炒め定食980円を喫食。
この店のラム肉炒めには、クミンが山盛り入っていて辛くて塩辛くて脂っこくて、要するに大変美味しいです。食べ終わった後のお皿には日の丸のように赤い油の池が残ります。この油まみれでこそ中華の炒め物料理という感じがします。
店主とパートの若い娘が厨房で料理しながらお喋りしていました。以前は店主の奥さんがお手伝いをしていました。店主は、奥さんの代わりに若い娘がお手伝いに来てくれたので嬉しそうです。これは万国共通ですな。二人が話している言語は、中国語ではなくてモンゴル語か蘭州語のようでした。
退店後、近所のイオン板橋店に行って、歯ブラシと歯間ブラシをしてマウスピースを装着。4F本屋で本を物色したけれど、私は年をとって更に大馬鹿になってしまったので、どの本を読んでもサッパリ判らなかった。
暑さから避難して涼んでいる人々が、イオン内のエスカレーター周辺やトイレ近くの椅子を占拠して座り込んでいた。ここだけ切り取って観たら、日中の暑さを逃れて昼間はずっと地下鉄の駅構内に寝転んで涼んでいる杭州の中国人庶民と何も変わりませんな。
2024/7/20