プラスチックリサイクルの嘘にはウンザリ。投げ捨てよエコロジー詐欺。立ち上がれニッポン。
















プラスチックリサイクルには数多の嘘がまかり通っています。その嘘によって我々が負担するコスト(税金)は高くなっているのですが、嘘に関わって利潤や職場や満足を得ている者達(業者・役人・愚かな庶民)が居て、彼らが嘘のPRを止めないので何時までも不合理が続いています。これら嘘にはウンザリなので、私の知る範囲で事実関係を整理しておきます。

①品質の嘘
再生プラスチックの品質劣化と用途の不在:
金属やガラスとは異なり、プラスチックは有機物なので、再利用に伴う加熱によって著しく基本物性が劣化します。また、そもそも長期間使用したプラスチックは、既に劣化していて初期の物性を維持していません。

従って、廃棄されたプラスチックを同じ種類のプラスチックに分けた上で再生品をフレーク状(=再生プラスチック)にしても、バージンのプラスチックペレットと同等品質として樹脂成型に使用することは出来ません。廃棄されたプラスチックからは、劣った品質の樹脂成型品しか製造出来ないのです。

更に、こうした劣った品質の成型品で構わない用途は極めて限られた分野にしかありません(擬木、プラスチック杭、庭園用品など)。従って、そもそも再生プラスチックには利用ニーズが無いと言うことになります。

この点だけでプラスチックリサイクルの結論は出ています。再生プラスチックには需要先が確保できないのだから、無駄だ!止めろ!です。

比較対象:古紙回収
回収した古紙は、溶かして再生紙として段ボールその他の紙製品に生まれ変わりますが、バージンパルプを原料とした製品と比較して、再生紙の品質は左程変わりません(紙の繊維が短くなっているので、強度に劣る。しかしバージンパルプと混ぜることで使いこなせる)。

②コストの嘘
1)運搬費用:プラスチックを再利用するためには、洗浄・分別・圧縮・クラッシュといった工程に対処出来る大規模設備を使用して、プラスチックフレークに加工する必要があります。しかし、こうした大規模設備は住宅地の近隣に小規模設備として建設する訳には行かないので(規模の経済性)、精々、各県に1か所程度になります。すると軽くて嵩張って運搬効率の悪い回収プラスチックを、高い運搬費用を掛けて大規模設備のある場所まで運ぶ必要があります。輸送コストが極めて高いのです。

2)分別・貯蔵費用:プラスチックには様々な種類があります。これら異種プラスチックを一緒にしてフレーク状にしても、溶融温度も物性も相溶性も異なるので、何の用途にも使用出来ません。従って同種プラスチック毎に分別しなければなりません。且つ、プラスチックは着色したものもあります。同種同色のプラスチック毎に分別して、それらを貯蔵しておくには高い貯蔵コストが掛かります。これらの結果、分別コストと貯蔵コストが掛かります

3)プラスチックリサイクル大規模設備の運営費用:各自治体は、ゴミプラスチックに法外なコストを掛けてコスト以下で販売している事実を公表したくないのか、設備の運用費用をあまり公表していないようです。
設備建設費・ユーティリティ費用に加え、同上設備ではマニュアル作業が多いので沢山の人が働いており、これら人件費は膨大です。要するに再生プラスチックの再加工コストは極めて高いのです。

比較対象:古紙回収
回収した古紙を溶かして再生紙とする工場は多くあります。古紙は分別が容易です。古紙を溶かして再生紙を製造するコストは、バージンパルプ出発の紙製造コストと比較して競争力があります。要するに採算が合うと言うことです。

③回収プラスチックの販売価格の嘘(販売価格<コスト)
回収コストを下回った赤字販売:
上述の通り、回収プラスチックの再利用に際しては、①そもそも用途が限定的なのにも関わらず、②極めて高額のコストが掛かっています。従って各自治体は、プラスチックを回収しても、結局は回収コストを下回る販売価格で、再生樹脂利用業者に対してプラスチックフレーク(圧縮ブロックの場合もある)を販売しています。回収プラスチックは、コスト以下でしか販売出来ません。赤字分の費用は誰が負担するんだよ!そりゃ税金の無駄遣いだろうが!と言う話です。

④各家庭で、キレイな水道水を使ってゴミプラスチックを洗浄する矛盾
飲料に使える程にキレイな水道水の無駄遣い:
日本は、蛇口から出る水道水をそのまま飲料水とすることが出来る、世界でも稀な恵まれた国です。
私が現在住んでいる練馬区では、ミネラルウォーターと大差ない程に美味しい水が、蛇口から出てきます。過去に住んでいた山梨県では、湧水を水道水として自治体が供給していたので、将に「南アルプスの天然水」が蛇口から出てきていました。
しかしながら、このキレイな水道水を使って各家庭でゴミプラスチックを洗浄して、毎週決められた曜日にプラスチックを回収に出してくれ、と自治体は言う訳です。

汚ねえゴミプラスチック回収と世界に誇るキレイな水道水(当然、インフラ整備を伴います)とどちらが大切なのかと考えたら、こんな馬鹿げたことは出来ない筈です。今すぐプラスチック回収を止めて、世界でも稀なキレイな日本の水道水の濫用を止めて頂きたい。

⑤二酸化炭素を悪者扱いする嘘
気候変動と人類の二酸化炭素発生の相関性、その悪影響は証明されていない:このポイントは科学ではなく宗教や感情論になっていますから、数多の議論を尽くしても時間の無駄でしょう。

放っておいても、その内に世間の興奮している人々は頭が冷えて、理解出来る日が来ると思います。その日に備えて、幾つか論点を整理しておきます。

1)海水の水位上昇の証拠とされる現象の多くは、その地域の都市化に伴う地下水過剰くみ上げによる地盤沈下や、波による自然な大地浸食が原因であること。
2)太古からの地球の歴史において、主に太陽の燃焼周期を理由として、地球には温暖期・寒冷期があり、それによって動物や人類は人口が増えたり減ったりしていること。これに対して、最近数百年の気温の変化で地球温暖化とそれに関する悪影響を喧伝するのは馬鹿げていること(気温の上下は人類が発生してから、過去何度も起きていることですよ!ってこと)。
3)大気中の二酸化炭素含有率は0.04%程度であり、これによる地球温暖化への影響は限定的であること。寧ろ、地球のあちこちで定期的に発生する火山大爆発による粉塵で、地上の多くの地域で太陽光が遮られて大規模冷害が発生することへの対策の方が大切であること。
4)日本は関東北部より北は寒冷で、1年の半分(長い冬期間)は農耕が出来ない。万が一、二酸化炭素による地球温暖化が事実だとしても、地球温暖化は日本にとって冬の農業可能な北限が上がるので、好都合であること(皆さん、第二次大戦前に東北で大飢饉があった悲惨な歴史を知らないのかしら?皆さん、寒冷化の挙句に凶作で餓死しても良いの?)。
5)抑々ながら、二酸化炭素は植物が育つのに必要な大気物質です。農耕用の土地に、肥料として窒素定着物質(糞尿などを利用した堆肥、レンゲなどのマメ科植物の漉き込み、尿素肥料の使用など)が必要なのと一緒です。二酸化炭素の大気中濃度が上がると、植物は喜んで生育を早めます。要するに、大気中の二酸化炭素は農作物が喜んで生育を早める「エサ」なのです。二酸化炭素が大気中に増えて何が悪いの?ということ。

寒冷化より温暖化の方が、全般的に言って人類にとって良いことなんですよ。

こういった説を開陳すると、「お前はプラスチックゴミをまき散らしても平気なのか!」と怒鳴りこんでくる唐変木が居るかも知れません。それはマナーの問題で、プラスチックリサイクルが経済的にも理論的にも成立していないと言う議論とは別の問題です。日本語でそういうのを「糞味噌一緒」と言います。

プラスチックゴミはまき散らさずに、通常ゴミとして燃焼処理(サーマルリサイクルとも言う)すれば良いのです。幸いプラスチックは良く燃えるので、ゴミ焼却場で使用している重油の節約になるし、プラスチックごみの分別回収を止めれば、余計なゴミ回収の輸送費やプラスチックリサイクル事業の赤字負担が減るので、我々が支払う税金も節約出来ます。

最近の日本のゴミ焼却場の炉は丈夫になったので、プラスチックゴミを燃焼しても有毒ガスは出ません。30年前のダイオキシンや環境ホルモン騒動は大嘘で、結局、単なる左翼プロ市民の集団ヒステリーだったことを思い出して下さい。

また「大気汚染を続けている中国を放置して良いのか!」と言う人も居るかも知れません。それは彼の国が、排煙の浄化装置の設置を惜しんでいることが原因であって、二酸化炭素問題とは関係ありません。モラルの問題です。
環境モラルの低い国では設備投資を惜しんで黒煙を排出しているのは事実であり、これは改善を求めるべしと思います(尤も、長期的には環境対策をした方がコストダウンになるから、その内に中国も改心すると予想します)。

因みに今日、日本の工業地帯で煙突からモクモク出ているのは既に水蒸気と二酸化炭素だけですから、ご心配なく。

「欧州諸国は温暖化対策に積極的ではないか!」と主張する欧州コンプレックスの方が日本には多いようです。皆さんは、欧米人が今でも我々アジア人をサル扱いしているのを知らないのかしら。お目出たいですね。
当たり前なのですが、太陽光や風力はエネルギー源としてペイしないので、今になって彼らは後悔しています。ロシアが欧州への天然ガス供給を絞ってくれたお陰で、愚かな彼らもエネルギー確保の重要さを冷静に考えるようになったと思います。

エコ対策にいくら力を注いでも、産業も社会も進歩しません。最近30年間の日本社会は、エコ対策で時間と機会を無駄に浪費しました。日本の教育現場とPTAが下らないエコにうつつを抜かしている内に、日本の若い世代の知力は大幅に低下しました。

こんなことでは、高度成長のメンタリティを持った中国やアジアの貪欲な若者に、エコのお花畑で育った最近の日本の腰抜け若者は完敗します。

日本の皆さん、エコロジーは詐欺です。いい加減に小学生レベルの感傷的な環境ごっこは止めて、真っ当なビジネスと学問と科学に尽力しましょう。

無駄だと判り切ったエコロジー詐欺に付き合って未練たらしくダラダラやっていると、結局は日本人の生活レベル低下を招きます。

それでも良いなら勝手にどうぞ。私は60歳過ぎで先が見えたリタイヤ爺いですから、日本の将来に関心はありません。今後長生きする若い世代の日本人の皆さんが、日本の将来のコスト構造と知能レベルに関する責任を背負って、諸事を判断して下さい。
2023/4/5

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