東武練馬駅そばのあむ亭。私独りのランチのためにお昼に開店してくれたモンゴル人の親父さん。少なからず感動した。
7/25(金)も酷暑。朝7時前から気温は30℃。地獄には釜茹で地獄とか様々な責め苦があると聞くけれど、現世の暑さも充分に地獄みたいだと思う。
今日の気温で比較したら、東京よりもタイのバンコクの方が涼しい。私が学生の頃(1980年代前半まで。神奈川県藤沢市在住)は30℃超えるだけで「暑い!助けてくれ!」ってヒーヒー言っていたけれど、最近の東京の暑さは異常ですね。
9:30から屋外テニススクールに参加。暑くて身体がマトモに動かない。ヘロヘロになっていたら、コーチから「身体が辛そうだから、暫らくテニスを休んだ方が良いですよ。」と、レッドカードを出された。
暑さに参っているのに加えて、フォアハンドがイップスみたいになって、打ち方が判らなくなった。コーチの言う通り、暫らくテニスから離れた方が良いと感じた。休めジジイ!
コーチは今日「熱中症アラーム」を所持していたけれど、レッスンの間ずっとアラームがピーピーなり続けていた。コート上は40℃越えで、運動してはいけないコンディションだとアラームが教えてくれました。暑すぎて身体に悪い負担が掛かるから、屋外テニスはしばし止めた方が良いですな。
仕事も駄目・テニスも駄目・ずっと人生パッとしない自分に落胆しつつ、お昼ご飯は自転車で東武練馬駅近くのあむ亭に行った。店内で、モンゴル人の親父さんが万歳して私を迎え入れてくれた(本当に万歳していた)。店内に他のお客の姿は無かったので、お客は私独りで独占貸し切り状態だった。
何で親父さんは私を歓迎しているのかな?なんか変だなぁ?と思ったら、なんと親父さんは私からのランチ営業確認の電話を昨晩受けて「あの毎回ラム肉のクミン炒めを注文する、スキンヘッドの日本人だ!これはランチ営業しなくっちゃ!」と気が付いたそうで、今日のお昼は元々開店する心算は無かったけれど、私独りのためにランチ営業で開店してくれたらしい。
時刻は12:00、店内にお客は私独り。
久しぶりに私に再会できたことが嬉しかったみたいで、調理中も料理が出来てからも、日本・中国・米国の社会の違いについて、親父さんは話しっぱなしだった。
料理を提供された後も親父さんは喋りっぱなしだったので、食べるタイミングが難しくて戸惑った。これってアイドルの忙しさみたいな感じかしら(多分違う)。
日本への在住20年のモンゴル人の親父さんは、日本の安全さ・練馬区役所の親切さ・社会の暮らし易さが大好きだそうで、海外生活の挙句に日本社会の暮らし易さを良く判っている日本人の私も、大いに賛同した。
私は米国・中国に居住経験があるので、彼の地での困難な体験を幾つか親父さんにお話した。
親父さんは興がのった様子で、冷蔵庫から日本製の甜面醤と豆板醤の瓶を持ち出してきて私に指し示し「私は日本製の中華調味料をずっと使い続けている。日本製は中国製の倍の価格だが、品質が信用出来る。料理の味が安定する。」と、日本製品への全幅の信頼について力説してくれた。私は中国本場の味が魅力でこの店に来ているんだけどなぁ・・・・と、思わぬ展開にうろたえるワタクシ。
中国人(モンゴル人)の料理人が日本製の中華調味料を激押しするのって、面白い構図だなぁと思った(親父さんは国籍は中国だけれどモンゴル人だから、中国社会に対する批判的な姿勢があることは充分に推察出来る)。
ラム肉クミン炒め定食は値上がりして1,080円。辛くて塩辛くて甘くてクミンが利いていて旨い。お値段以上に旨いと思う。
私が美味しく食べ終わって会計を終えたら、親父さんは「じゃあ私は買い物に行きます。お昼営業は、明日から正式に開始します。」と言って、私が店を出ると直ぐに店頭の回転灯を消して、お店を閉めてしまった。
「本当に私独りのために店を開けてくれたんだ…」と、少なからず感動した。
今日のまとめ:
①夏バテで身体が辛い方は、暫らくテニスを休みましょう。
②モンゴル人店主の親父さんが、私独りのために店をランチ営業してくれた。感動しました。
③ラム肉のクミン炒め定食は辛くて塩辛くて甘くてクミンが利いていて、実に旨い。
2025/7/25