「俺って本当に始末で金が掛からない、貧乏性な奴だなぁ。」と感嘆。山田うどんの蕎麦の旨さが判る庶民ジジイであり続けたい。
年末年始の間、体調が優れなかった私は毎日寝続けていた。年末に流行していた「熱の出ないインフル」に罹患したのであろう。でも流石に一週間以上寝続けていると体調が良くなって来て、逆に寝すぎて頭に血が溜まって重たくなってきたので、1/4(土)は昼前に自転車に乗って青梅街道を西方面に向けて出掛けた。
風は冷たいけれど防風ジャンパー内は汗をかいて暑く、しかし一寸でも自転車を停めて休むと汗が冷たくなるので、全く快適じゃなくて嫌になった。面倒になったので、小平霊園で少し読書をした後は早々に帰宅することにした。
山田うどん小平店で週末ランチセット(かき揚げ丼、冷やしたぬき蕎麦、パンチ小皿)990円を喫食。2025年最初の外食が山田うどんとは「俺って本当に始末で金が掛からない、貧乏性な奴だなぁ。」と感嘆した。充分に旨かったので大変満足した。
かき揚げには何が入っているのか判らないしパンチには微かに独特の臭みがあるけれど、何れも労働者向けの濃い味付けなので私の好みにマッチしている。塩辛さと甘味の強い食べ物は何でも旨いと感じる鈍感力は、粗野な人間の特権だと思う。生存能力が高そうで好感が持てますね。
冷やしたぬき蕎麦は安っぽいけれど、ツルツルしこしこで充分に旨い。
二八だの手打ちだの蕎麦の能書きをたれるウルサイ通人が居るけれど、どんな蕎麦でもそれぞれに味わって美味しく感じることが出来るのが、真の幸福者だと思う。蕎麦粉の多いザラザラした手打ち蕎麦の粗削りな野趣あふれる天然の風味も良いけれど、小麦粉が殆ど100%のツルツル蕎麦のソーメンみたいな啜り心地と精製小麦の甘い風味も良いものです。
蕎麦について思い出すこと。
私は山梨県北杜市、清里に程近い場所に住んでいたことがある。
都会で事業に成功して貯金の貯まった蕎麦好きな人がオシャレな自宅兼本格手打ち蕎麦屋を山間に開業して、当初は張り切って毎日開店しているけれど、5年位経つ間に週末だけ開店、更に夏だけ開店と店を開ける日数が徐々に減って行って、10年後にはひっそりと蕎麦屋を閉業して別荘(のような自宅)も引き払って都会に戻る、別荘地における「老後の夢」の栄枯盛衰の事例を山梨県で多数目撃することが出来た。
1980年代に流行った別荘地でのペンション経営が100%失敗しているのは有名だけれど、別荘地におけるビジネス失敗例の多さは地獄の淵を見るように恐ろしい。
別荘地ビジネス全般や別荘建設に限らず、計画している間はウキウキと楽しいんだけれど、現実に向き合うと辛い「最初ウキウキ、後から後悔」イベントは世間にとても多い。私の知る具体例は、結婚・暖炉設置・子連れの田舎移住・老後の海外移住・浮気・二世帯住宅への改築とか。
ここに至って、ヤッパリ山田うどんの冷やしたぬき蕎麦の、肩から力の抜けた日常食的な美味しさは絶賛に値すると思う。山田うどん偉い。私は山田うどんの蕎麦の旨さが判る「等身大の庶民ジジイ」であり続けたい。
私が食いものに贅沢なご託を並べる金満蘊蓄ジジイになる可能性はppm以下なので心配無用、死ぬまで私は庶民ジジイです。
振り返って、無能な癖に自意識過剰な馬鹿が最後に行きつく先は「庶民」「市民派」「地元密着」「自衛隊反対」「トランプ主義反対」「中国敵視」って言う世間の実態に対して、私はどうしたら良いでしょうか。
2025/1/4