文京区にあるとても不思議な自然林 占春園。てんやの天丼は大変美味。猫にマタタビ、年寄りに天ぷら。見苦しくない老人になるべく精進します。
4/14(日)は良いお天気でした。昨日の自転車徘徊による疲れが残っていたので昼前まで自室でダラダラしていましたが、あんまりお天気が良いので再び自転車で都心を目指しました。
文京区の護国寺とお茶の水大学の近くに「教育の森公園」があります。東京教育大学(=現筑波大学)の敷地跡です。この公園の片すみに「占春園」という、東京のど真ん中にも拘らず山奥の自然林のような、とても不思議な一画があります。
「占春園」はお隣の筑波大学付属小学校の付属施設の位置付けで、同校生徒の自然観察のために自然状態を維持してあるようです。
都心に住む裕福で恵まれたガキどもに自然観察をさせてやろうと言う訳です。
ガキの頃に恵まれた環境で育つのは良いことです。ガキの頃にいらん苦労をすると、性格が歪みますからね。
最近の日本では、アメリカ式のキレイに平らに整地されて安全な遊具の揃っている公園が一般的になって来ましたが、この「占春園」はそれの真逆で、自然林の状態が出来る限り維持されていて、最小限の遊歩道と階段のみが整備されています。但し全体的にボロボロです。
東京の真ん中にこんな自然林が維持されているなんて、日本にはまだまだ底力があるなぁと感動しました。60歳を過ぎたワタクシですが、都心でこんな立派なものを見られるなんて長生きして良かった!と思いました。
お腹が空いたので、てんやに入りました。
てんやは注文が入ってから揚げるので、日曜日のお昼時は店内とテイクアウトのお客を相手に、店員三名が大童で対応しております。
大変忙しそうなので、注文するのが気の毒になってしまいます。
私はご馳走天丼(大海老、穴子、帆立)と小ざるそばのセット1,560円税込を喫食しました。
安値で新鮮かつ美味しい天ぷらを提供してくれるてんやは、素晴らしいお店だと思います。高級な天ぷら屋と何ら遜色ない味です(高級な天ぷら屋なんて、数回しか行ったことないけれどね)。
人気のあまり店員さんの手が回り切っていないので、帰ったお客の器が何時までも出しっぱなしだったり料理提供まで随分待たされたりしますが、値段を考えたら文句なんて言ったらバチが当たるってもんです。
天丼は大変美味。海老も穴子も素材の味が生きています。帆立は一寸水っぽくて残念。小ざるそばは、ツルッとした口当たりも蕎麦の香りも宜しい。
しかし歯列矯正が順調に進んでいるお陰で咬み合わせが中途半端になっていて、そばを上手く噛めない。そばは噛まずに殆ど丸のみで食べたけれど、わさびで咳き込みそうになった。将にジジイですな。いと恥ずかし。
年寄りのお客3組が、店内で天ぷらを食べながら昼飲みをしていました。
それぞれのグループ共にお年寄り達は結構な健啖振りで、日本酒を飲みながら単品で様々の天ぷらを注文しております。
ガッツリ肉を食べる老人は殆ど居ないけれど天ぷらを好んで食べる老人は多いなぁ、住宅街のてんやでは平日のお昼時の店内は年寄りばっかりだもんなぁ、天ぷらは嚙み切りやすいからかなぁ(生野菜は嚙み切り難い)、猫にマタタビ、年寄りに天ぷらって感じかなぁ、などと老人と天ぷらの関係性についてボーっと考えました。
まぁ私も直に老人ですけれど、見苦しくない老人になるべく精進します。
東京ドーム横の小石川後楽園の公園で歯磨きと歯間ブラシをして歯列矯正マウスピースを装着し、そのまま自転車で早稲田・落合南長崎・井草経由で練馬の自宅に戻りました。あぁ今日も疲れた。
2024/4/14