都立公園 六義園、吹上茶屋横の吹上松。庭師による長年の手入れ手間に思いを致す。
4/13(土)は良いお天気でしたので、午前中に練馬自宅を自転車で出発して都心に向かいました。
江古田、目白、護国寺横を経由して都立公園 六義園を訪れました。1年振りです。
吹上茶屋横の吹上松に会いに行きました。六義園を訪れる目的は、吹上松に会うことに尽きます。
吹上松は池端の斜面に立つ松で、池の上に枝が伸びる樹齢100年以上の大木です。
平日に六義園を訪れると庭師の仕事ぶりが見られるのですが、実に木目細かく剪定を行っています。
庭師が手入れに丹精を尽くしたお陰で、大きな枝の池への傾き方も松の葉の生えぶりも、見事に制御されております。
抑々実は、松の木は雑木と言うべき下らない植物です。
しかし若しも観賞用の美しい松の木を育てるのならば、庭師が頻繁に剪定を施して枝振りをコントロールし続けなければなりません。
気が遠くなるほど長年且つ頻度の高い手入れが必要で、故にとてつもない金が掛かります。
質素に見える単なる松の木ですが、観賞用としてキレイに維持し続けるのは「小原庄助さんが身上をつぶす」位に大変です。
美しく管理された松の木を見た際には、是非思い起こして頂きたいです。
因みに私は貧乏人で練馬区の安っぽい建て売り戸建てに住んでいるから、観賞用の松の木の枝振り維持の苦労とは無縁です。
畢竟、貧乏人の幸せみたいなもんです。
吹上松は池端の斜面に生えており、枝は池の上に伸びています。
斜面で足場が悪い上に池の上には足場が無いのですから、剪定に掛かる手間は気が遠くなる程です。
私は30分程、吹上松をずっと鑑賞しておりました(悄然と見守っていたというべきです)。
10年前までは吹上松の前にベンチがあったのですが無くなってしまったので、吹上松近くに立ったり座り込んだりして30分居りました。他人からは危ない奴と思われたことでありましょう。
六義園の後、自転車で一寸走って白山駅近くの松屋で「ネギたっぷり牛肉のエスニック炒め定食830円」を喫食。ムーン、これはハズレです。
エスニック風味がしないし、サラダも水っぽくて野菜の味がしない。松屋と私のバイオリズムが一致していない気がします。私は、松屋と身体の相性が合わないのかしら。
牛丼ランチセット500円にすれば良かった。松屋さん、次回手合わせに期待します。
横網公園経由で、武道館横の北の丸公園に寄ってベンチで一寸読書。公園内は花見客が沢山居て華やか。
風に舞う桜の花びらを浴びながら静かに独り本を読むのは気分が宜しい。
「願わくは花の下にて春死なん」って気分。こんな自意識過剰な奴に限って、何時までも死ななくて迷惑なんだけど。
ジジイの私は疲れ果てて、その後はノロノロ自転車で走って、やっと練馬に辿り着きました。
2024/4/13