熱中症の厳重警戒警報。38℃。そんな日は、自宅ベランダ床に防水ペンキを塗りましょう。水性ペンキをベランダ床に塗ると直ぐ「ジュッ」と乾く快感。ヘシオドス「労働と日々」。
晴れて暑い日は直ぐにペンキが乾くので、ペンキ塗りには最適です。
私の自宅は建て売りで築後10年が経過したので、色々な所に手入れが必要になって来ました。しかしながら私は無職無収入なので安くやり過ごすことを考え、せせこましく工夫して行動しています。一方、私の妻は愚かなので、出費を抑えるために上述の如く様々な工夫を私がしていることを軽蔑しております。馬鹿げたことです。
肉体作業の蔑視とその費用に関する無知に起因するこのような婦女子の愚かさは、世代を超えて普遍的なものなのだと思います。
私の父親が1983年に亡くなった後、母親は藤沢にあった自宅の改築やメインテナンスを悪質な工務店に丸投げすることによって、気が狂ったような高額の金を支出し続け、2019年頃に彼女は無一文になり、2023年5月にサ高住で独り死にました。この工程において、彼女は私の助言に全く耳を貸さなかったので、自業自得と思います。
私の死後、母親と同じような愚行を妻が繰り返すことは明らかですが、婦女子の愚かさは普遍的なので仕方が無いと諦めようと思います。しかしながら、私が生きている間は安くやり過ごすために出来る限りの工夫と行動をし続けます。
冒頭に戻ってペンキ塗りです。ペンキ塗りで肝心なポイントは以下4点です。
①塗装面の洗浄、汚れ落とし。
②充分すぎるほどのマスキング(養生)、及び床面等へのペンキ垂れ予防。
③入念な重ね塗り(4回位)。重ね塗りしないとムラになります。
④作業計画の立案と吟味。
特に①と④は、前倒しで充分な時間を掛けて行う必要があります。
更に②がとても厄介で、入り組んだ場所のペンキ塗りで細部のマスキング、および縦面へのペンキ塗りに際して床面のペンキ垂れ予防策を怠ると、塗装不要部分に付いてしまったペンキ落としに大変苦労します。寧ろペンキ塗り作業よりもこういった後処理の作業の方が面倒臭くて嫌になります。注意しましょう。
熱中症の厳重警戒警報が出た気温38℃の日にペンキ塗りを実施しました。
元々が黒いアスファルトタイル張りのベランダは、カンカン照りで床面は触れないほどに熱く、床用防水黒ペンキの重ね塗りの度、湯気と共に水性ペンキが「ジュッ」と蒸発していく様子は大変愉快でした。一方、私はペンキ塗り作業員さながらに真っ黒に日焼けしました(当たり前ですがな)。作業は全体で3時間ほど掛かりました。
ベランダ以外にも、コンクリート製の1階バルコニー床面、玄関周りのコンクリート壁も、別の日に灰色ペンキを塗りました。各々、3時間づつ掛かりました。
安い一戸建てなのでペンキ塗り作業エリアは全て狭苦しく、同じ姿勢で作業する必要があるので腰が痛くなりました。肉体労働は60歳を過ぎるとキツイと言わていることが事実だと、わが身で判りました。
慣れるとこのような作業に歓びが伴うことは、古代ギリシャのヘシオドスが「労働と日々」で唄った通りだと思いました。
ホワイトカラーのサラリーマン事務作業で、この感覚は中々得られませんな。お終い。