大規模な商業施設(ショッピングモール)の集客力低下は明らか。平日の客の居ない衣料品・生活雑貨の店には、里山の野生動物が出現する恐れあり(ウソ)。ゲーセンは宴のあと。



























私には理解出来ないものが沢山あります。
①パチンコ・スロットの運(儲け確率%)は経営者側に握られているので、全ての人が掛け金以上に儲けることは出来ません。少数の儲けた人は、耳学問を主なソースとした研究熱心の成果を享受しているのだと思いますが、人品を卑しくするような無教養なものに多大な時間を注ぎ込んで得るものとして、パチンコ・スロットの儲けはあまりにも少ないです。

②競馬・競艇・競輪について、上述①に比べれば研究の成果として儲け確率%を上げる余地は大いにありそうですが、しかしながら公営ギャンブルなので、払い戻し金額は常に「掛け金*確率」よりも低いです(当たり前)。それなのに熱中する人が多く居るのは、ギャンブルには、理屈で説明出来ない魅力があると言うことなのだと思います(漢のロマンでしょうか、知らんけど)。

③私の年代では、高校生の時にスペースインベーダーの大流行がありました。当時、神奈川県の貧相な繁華街(藤沢や大船など)の駅近辺には、ドリンク無料のスペースインベーダー喫茶が沢山あって、高校生が多く集っておりました。経営者は大概ヤクザでした。
現在、ゲーセンの人気は一時に比べて格段に下落したようですが、今も残るゲーセンの空間には、40年前の高校生の時に見たスペースインベーダー喫茶に良く似た、まがまがしさや薄汚さを強く感じます。但し、今日のゲーセンは壊滅的に客が少ないです。

最近、病み上がりの私は平日に自宅近辺を徘徊することが多いのですが、大規模な商業施設(ショッピングモール)の集客力低下は明らかです。平日の商業施設でポツポツと客を見かけるのは、食料品売り場・ゲーセン・食べ放題の飲食店・1,000円床屋ばかりと言う体たらくです。これらを貧乏人コロニーと呼ぶ人も居るらしいですが、全く失礼な話です。
中でも、衣料品・生活雑貨の店には人の気配が全く無くて、歩いているのは何も買わない年寄りばっかりです(私を含む)。鹿・狸・狐・アライグマ・ハクビシンといった都内の里山に住む野生動物が、これら客の居ない衣料品・生活雑貨の店に入り込んでくることを心配しています(ウソ)。

これら人影の薄い平日の大規模な商業施設の中で、ゲーセンには多少の客が居るのですが、何とも楽しくない、落ちこぼれの巣窟のような雰囲気が蔓延しています。
実は中国でも大規模な商業施設は集客に苦戦していて、店の撤退したスペースを埋めるために、不必要に広大なゲーセンが設けられています。しかしゲーセン内には客がとても少なくてガラーンとしている、というのは既に日中共通の光景です。

人影の薄いゲーセン内に沢山あるUFOキャッチャーの馬鹿げた景品の数々は「どうせ、こんな景品を獲得しても空しくなるだけなんだよなぁ。」という虚無感をまとっているようです。
コイン落としゲームも機材が随分と進歩した様子ですが、同じく客は皆無です。
しかしふと気が付くと、薄暗くて人けのないコイン落としゲームコーナーで、おばあさんが慣れた手つきで独り黙々とコインを落としまくっている光景を見て、私は背筋が寒くなりました。

夢と言うのは温かく膨らんだパンケーキみたいなもので、冷えたり冷静になったりしたら不味くて食えたもんじゃない、ということかなぁと思いました。いまやゲーセンは宴のあと、と言う感じです。

ゲーセン最盛期には全くゲーセンに足を踏み入れなかった小心者の私ですが「お客が殆ど居ないゲーセンは多少食指が動くなぁ。毎日薄汚い服を着てゲーセンに通って、薄暗いコイン落としゲームコーナーで独り黙々とコイン落としまくっちゃおうかしら。」なんて死神みたいな思いが浮かんできて、我ながら薄気味が悪いと感じました。

富士山樹海で、自殺者の遺体が同じような場所で多数見つかるのと同じ理屈ですな。2023/6/21

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