降圧剤の減薬は断念。手塚治虫ブラックジャック単行本(秋田文庫1巻~10巻)を読んで思ったこと。











リタイヤして、好きなように予定を決めることが出来るようになったので、5月上旬からパニック障害・降圧剤・過敏性大腸炎の処方薬を減薬→最終的には断薬する試みをして来ました。

結果が見えてきたので記録します。
①パニック障害の処方薬:断薬成功。禁断症状はきつかった。ずばり薬中のと一緒です。今の私は精神状態が不安定になっている筈なので、突然張り切って自殺することのないように経過観察をする。
②降圧剤:断薬中止。減薬すると血圧160-100程度にまで上昇し、頭が痛くなって心臓に負担を感じる。少なくとも医師の観察下でなければ減薬してはならないと自己判断した。従って従来通り降圧剤の服用を続ける。
③過敏性大腸炎:断薬中止。一日中下痢だと生活出来ない。但し、昨日鍼灸院で針お灸の治療を受け始めたので、これが奏功することを期待している。

要するにパニック障害の処方薬だけ断薬成功したと言うことです。これは意外でした。しかしながら、何れも10年以上服用してきた薬ばかりなので、当面、体の調子を良く注視します。

パニック障害の薬(抗不安薬)の副作用に下痢が挙げられているので、私の過敏性大腸炎はパニック障害の薬を断薬したら治るかなぁ~と期待していたのですが、両者は別の問題だった模様です。
若しも鍼灸治療によって下痢症状が治まってきたら、③過敏性大腸炎の処方薬の減薬に取り組む予定です。

1970年代に手塚治虫のブラックジャックが世の中で評判になった時、父親がこの漫画について息子共に自宅リビングルームで意見を聞きました。すると兄が突然「これは名作だ。すべての人が読むべきだ。日本の漫画の中で最高の作品だ。」と力説して、父親が唖然としたことを明瞭に覚えています。
幾万の古典名作を読んだ上での意見ならば貴重ですが、常々「小説は作り話だから無意味だ。」とほざく兄の発言に、少年時代の私は愕然としました。

その後40年以上が経過し、兄は薄っぺらい人間性に長年の磨きをかけて65歳になったようです。「栴檀は双葉より芳し」のNegative版ですな。簡単に言うと「バカは死ななきゃ治らない」です。

10年以上ぶりにブラックジャック単行本を読み直しました。勿論、すべてのストーリーは忘れていたので、とても新鮮な気持ちで読みました。感動半分、残念な気持ち半分、というのが結論です。

1)第一巻に収められた初期の作品群は圧巻。年を取って涙もろくなった私は、感動して泣いてしまいました。医師免許を持つ手塚治虫は、医療分野でよい漫画作品を残したと思います。
2)第二巻以降は、明らかに冗長な駄作が多いです。天才の才能は尽きることが良く判ります。
3)1970年当時は、肝炎ウィルス・ピロリ菌・その他発癌性のウィルスの存在がまだ知られていませんでした。私の父は、肝炎ウィルス起因の肝臓がんで1983年に55歳で死にました。今だったら死んでいなかった筈です。
判らないことが多いと、人文学的な解決に救いを求めるのが人の常です。近年は上述のウィルス発見に見られるように、医療は医師の個人技ではなく自然科学の一分野として多くのエンジニアに研究されるようになったお陰で、多くの難病が治るようになりました。将に自然科学が人文科学に勝った訳です。
この歴史経緯を知っている我々から見ると、ブラックジャックで描かれる世界は、人文科学や匠の技術に偏っていると思います。哲学がインターネットに負けたのと同じ理屈です。

上述の2)3)の事情もあり、ブラックジャック単行本を読むなら初期作品に限る、というのが結論です。

唐突に何の関係もありませんが、とんかつの松の屋 朝得ロースかつ定食のお得ぶりは常軌を逸しています。











通常のロースかつ定食にポテサラとコロッケが付いて、お値段は昼間のロースかつ定食590円よりも100円安い、490円です。
おまけに私のトレーには、間違って置かれたと思われる納豆と生ネギまで乗っていました。このオマケは、私のセクシーさにアルバイト小娘が魅了された結果と思われます(ウソ)。
こんなに朝定食がお得だったら、昼間に松の屋に来て通常メニューを注文するのがバカバカしく思えます。

唯一の欠点は、誘蛾灯に引き寄せられる蛾のように松の屋朝定食のお得さに引き寄せられた周辺の貧乏人の皆さん(私を含む)が、11:00までの朝定食の時間内に大挙して押し寄せていて、昼間に増して店内客層が貧乏臭いことです。貧乏人天国の松の屋。許してあげましょう。

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