The Cider House Rules 南アフリカ出身のCharlize Theronが圧倒的に美しい。名優が沢山出演している。美しい女優の旬は短い。
時代は1940年の太平洋戦争中、来る仕事を一切拒まずに沢山の映画に出演していることで有名な名優Michael Caineが北米東海岸New Englandの孤児院の産婦人科医（違法な堕胎専門の孤児院。堕胎に間に合わなかった子供は出産させて孤児院で育て、養子を求める夫婦が来るのを待つ。この設定は社会に表裏があるアメリカの現実味があって、観る者を映画に引き込む）、俳優Tobey Maguireはこの孤児院出身の20歳前後で、医師学校はおろか小学校も卒業していない若者ながらとても賢いので、産婦人科の違法助手としてMichael Caineの堕胎手術を手伝っている。
Michael CaineはTobey Maguireの父のような存在。しかしTobey Maguireは無免許ながら、堕胎手術の腕前は既にMichael Caineより熟達している。
孤児院に住む孤児の中には、Tobey Maguireに思いを寄せる15歳位の孤児の少女Paz de la Huerta（彼女はこの映画当時は可愛かったが、成長後は容姿が崩れてしまった。美は儚いですな）が居るが、彼女は育ち過ぎたので養子としての貰い手が無く、幼い孤児たちの世話役をしている。
又、幼くて美しい５歳位の幼女役Skye McCole Bartusiakは、直ぐに貰い手が見つかる。因みにこの子役Skye McCole Bartusiakは映画内ではとっても可愛かったのですが、薬物の過剰摂取で21歳で亡くなりました。子役が大成するのは難しいですね。私は幼い頃に醜くて良かった❤
補助金のお陰で運営している東部アメリカの貧しいこの孤児院に、若い男女が違法堕胎のために高級オープンカーで訪れます。貧しい孤児たちは、珍しくゴージャスなオープンカーに猿のように群がります。
男は巨大な農園のボンボン息子で戦闘機パイロット、美しい娘はその彼女ですが、結婚前に妊娠してしまったので、この孤児院に堕胎手術をするために来ました。
この美しい娘が、南アフリカ出身の女優Charlize Theronです。この映画出演当時、彼女は文句なしに可愛いブロンド美人です。実生活では、実の父親がアル中で、幼い彼女を守るために母親が父親を自宅内で撃ち殺したという、凄惨な過去があります。
この映画の後、彼女は体重を異様に増やして臨んだ娼婦役でMonsterと言う映画に主演、アカデミー賞を獲ります。それは大変お目出たいことですが、この映画で彼女の美しさに感動した私は「何でそんな汚れ役をやるの？折角あなたは天与の美貌があるのに？」と割り切れない思いを抱きました。
若しかすると彼女はその美貌ゆえに、おつむの軽いブロンド美人の役しか回ってこないことがコンプレックスだったのかも知れません。むーん、生きていくって難しい。
孤児院での堕胎闇医者の仕事に閉塞感を覚えていた、世間を全く知らない若者Tobey Maguireは、戦闘機パイロットの男に、どこでも良いから連れて行ってくれと頼みます。孤児院の皆は別れを悲しみますが、青年が成長して巣を旅立つのだと無理やり自らを納得させます。
Tobey Maguireはパイロットの男の実家農園でApple Pickerの単純労働者として無学な黒人やメキシカン労働者と一緒に嬉々として働きます。単純労働者たちは、Apple Pickやイチゴ摘みなど、季節に合わせて米国内を転々として金を稼いで暮らします。この辺が、今日も続くアメリカの階層的な社会構造を描写していて興味深いです。
パイロットの男は再びアジアでの戦争に参加します。そうこうしている内に、寂しくなった美しい尻軽娘Charlize Theronと、Tobey Maguireは合体して、Apple Pickerの季節が終わっても作業小屋に居残って、一冬中ずっと毎日合体し続けます。若いって素晴らしいですね。若者同士の合体は気持ち良いです。私も若い頃、知り合った若い娘と合体するのが好きでした。若い皆さん、若い内は頑張って合体して下さい。
翌年春、同じ黒人とメキシカンのApple Picker達が戻って来ましたが、Apple Picker達の棟梁が実の娘と近親相関して娘が妊娠していました。実は自分は堕胎医師であることを公表したTobey Maguireが、娘に堕胎手術を施してやります。その後、棟梁は実の娘にナイフで刺されて死にますが、その実態は近親相関を悔いた棟梁による自殺です。
パイロットの男がアジアの戦いで墜落して、助かったもののジャングルでウィルス疾患に罹って、下半身不随で帰還します。美しい尻軽娘Charlize Theronは、パイロットの世話をする決心をします。
孤児院の産婦人科医Michael Caineは精神安定剤代わりにエーテルを乱用していましたが、使用法を間違って亡くなったことを知ったTobey Maguireは、成年男子の冒険の日々を辞めて、生まれ育ったNew Englandの孤児院に戻って孤児たちと暮らすことを決意する。戻った後は、孤児の少女Paz de la Huertaと合体することが確実です。羨ましいですね。映画お終い。
有名俳優Tobey Maguire主演で、秀作にも関わらずあまり有名でない映画です。私は、尻軽女役のCharlize Theronの映画当時の圧倒的なブロンド美人ぶり、美しい少女役のPaz de la Huertaの映画後の容姿の落ちぶれぶり、そして美しい５歳位の幼女役Skye McCole Bartusiakの映画後の薬物乱用による短い生涯の悲惨ぶり、に感銘を受けました。
私はこの映画に出演した女優の生涯に興味を惹かれてしまい、映画内容は二の次で、感動ポイントが偏っているかも知れません。
私はアメリカで生活したことがありますが、住んだのは西海岸のアリゾナ州と中部ミシガン州なので、何れもアメリカの歴史の深みを感じることが出来ない地域でした（アメリカの白人文化の歴史は、精々200年だけどね）。
この映画の舞台になった、一寸憂鬱な歴史の積層を感じる東海岸の文化も良いものだなぁと思いました。2023/3/1
