花のある日々。芥川龍之介の「舞踏会」。カエル肉。

2020年に中国北京から杭州に転勤して、杭州では25階建てのマンションの20階、100平米の部屋に独りで2年間住んでいました。中々キレイな部屋でしたが、中国ではバスタブの無い部屋がスタンダードなので、シャワーブースしかありませんでした。2年間、お風呂に肩までつかって温まることが出来ず、人生を2年間無駄にしたような気がします。

赴任当初、部屋が寂しいので毎週末に近所のショッピングモールの花屋で花束を作ってもらって、テーブルに飾っていました。毎週、50元(1,000円)位を費やしておりました。でも早々に飽きて、半年位でこの酔狂な独り芝居は終わりました。










こうして過去の花の写真を見ると虚しいものです。芥川龍之介の「舞踏会」という短編を思い出します。花火を楽しむように、美しい「Vie」をその場で愛でて感動したら、その後は早々にゴミ箱に捨てるに限ると思います。

話は脱線しますが、芥川の「舞踏会」の文体は、三島由紀夫の文体と非常に良く似ています。三島由紀夫は、芥川のこの作品を書写して、自分の文体を作り上げていったのではないかと私は邪推します。



オマケに、杭州内のファストフードレストランの店頭ポスター写真も添付します。カエルはリーン(白身)で癖が無くて、美味しいです。このカエル肉の文節は、上で出てきた芥川龍之介の作品「河童」で、河童肉の記述があったことからの連想で書いたものではありません。偶然です。更に、ウサギ肉も癖が無くて美味しいです。

ウサギは鶏より飼育現場が衛生的ですので、工業的生産には適しています。ウサギはもっと食用肉として普及した方が良いと思います。でもウサギは全身がリーン(白身)なので、食味が単調なのが弱点かも知れません。2022/11/19







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