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本日、テニススクールでのコーチからの注意事項。平日午後3時過ぎのはま寿司は閑散としていて、リタイヤしたジジイの楽園。

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午前中はテニススクールに行きました。コーチから受けた注意事項を自分のために記録します(先週との重複事項が多い)。 ①常に強く打とうとして、振り遅れている。ネットするときは力み過ぎ。 手首を脱力する こと。 ②球に集中し過ぎて、球の弾み方を予測していない。相手のヒッティングフォームを見て 球の弾み方を予想し、前後に体の位置を移動する こと。 ③球に近付き過ぎて、上手く打てない。足を動かして、 球との距離を一定に保つ こと。 ④一発決め球でフィニッシュしようとして、失敗している。 つなぐ球を打てるようにならないとダメ。 チャンスボールが来るまで、先ずは落ち着いてストローク を続けること。 ①~④まで全て図星で、恥ずかしい限りです。忘れないように刺青にします(ウソ)。 私はテニス歴50年なのに、2022/7月末のリタイヤ以来、同じ注意を同じコーチから何度も受けています。このまま上達せず、一生ずっと初心者レベルのテニスを楽しめそうです。良かった。「生涯、テニスは初心者レベル」と墓碑銘(Epitaph)に書いてもらいます(ウソ)。 お昼ご飯は、午後3時頃、自転車で近所のはま寿司に行きました。平日の中途半端な時間のはま寿司は閑散としていて、とてもリラックス出来ます。将にリタイヤしたジジイの楽園です。先ずは美味しい粉茶をじっくり味わう贅沢が楽しめます。9皿990円食べました。私は貧乏性なので、110円の皿しか注文しません。以下は全て110円の皿です。今日美味しいと思ったネタは以下4品。残り5品は、私の感想としてはお勧め出来ないので掲載しません。 シーフードサラダ軍艦。定番の美味しさです。こういうネタを美味しいと言える、見栄を張らない自分をカッコイイと思います。最近、トビッコが高くなったのか、トビッコ軍艦を見かけないのが残念。トビッコって言葉の響きがイヤらしくて好き。 真イカ。九州に住んでいた時、捌きたてでまだ動いている、透明でコリコリのイカ刺身を何度も食べたけれど、実は新鮮なイカは味が無い。充分に寝かせた白くて柔らかいイカは、甘くて美味しい。このイカも美味しかった。 サーモンのオニオンとマヨネーズ載せ。サーモンは最近、抗生物質漬けだから産地の人は食べない等々、随分と悪口を言われているので暫く食べていなかったけれど、久しぶりに食べたらとても美味しかった。高価で偉そうにしている、成り

私の好きな日本語 中島敦 山月記。優れた文学で我々は幸せになれない。自然科学の恩恵に感謝すべし。馬の耳に念仏。 

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隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃ところ頗厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。いくばくもなく官を退いた後は、故山かく略に帰臥し、人と交りを絶って、ひたすら詩作に耽った。 ⇒今日、我々が文化的で健康な生活を満喫しているのは、環境衛生の向上と感染症予防の充実による感染症(コレラ、ペスト、スペイン風邪等)の克服、化学(尿素)肥料・農薬・品種改良の進歩による食料増産のお陰での栄養充足、高度な医療進歩によるウィルス・細菌感染症(結核、肝炎ウィルス、ピロリ菌等)の制圧、そして重化学工業を始めとする製造業全般と最近のIT産業の発達による生活利便性の向上のお陰です。これらは全て自然科学です。 現代の我々は文化的で病気知らずで、乳幼児の死者は極めて少なく、夏は涼しく、冬は暖かく、お腹も満ち足りて暮らしています。しかし、上述の 自然科学の発展が無ければ、我々の半数は死んでいたのです。 1900年代前半までと比較すると、我々は夢のように幸福な時代に暮らしています。 私が敬愛する中島敦の名著 山月記の主人公が人生を捧げたのは詩作です。しかし主人公は不幸でした。中島敦は喘息で苦しみぬいて、1942年に33歳で亡くなりました。中島敦も又、不幸でした。優れた文学で人々は幸せになれません。 1900年代前半は、哲学と社会主義が世を支配しました。それ以前も、世界では人文科学・社会科学が幅を利かせていました。しかし世界の大多数の人々は不幸でした。 自然科学の恩恵のお陰で今日の我々が幸福になったのは明らかでしょう。 現在の大多数の人々の身の程を超えた幸福な日々を考えれば、我々は1900年代以降の自然科学の進歩と、自然科学が幅を利かせ始めた1900年代後半以降の世の中に感謝すべしと思います。 でも近年、罰当たりにも人文科学・社会科学と自然科学をごちゃ混ぜにした挙句、自然科学の恩恵を否定する、新手の馬鹿が現れました。国際機関の利権と白人優位思想でお馴染みの欧州が放つ鉄砲玉、トゥーンベリ女史です。 トゥーンベリ女史、じゃあ貴方は感染症に掛かって、乏しい食糧で栄養失調になって、結核で苦しんで、電気も暖房も鉄もプラスチックもPCも無しに、北欧の寒い森の中で美しく暮らしなさい。 映画「みじかくも美しく燃え」1967年作 みたいで憧れちゃうな。頑

贅沢な不満。2020年~2022年7月 中国杭州における食生活。

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  太平洋戦争の日本兵士の死者数は213万人ですが、悲惨極まりないことに、餓死者はこの内100万人以上でした。 これは日本軍の作戦責任者だった参謀達が兵站を無視したことが原因であり、これら餓死した100万人以上の日本兵士の無念を思えば、のうのうと長生きした挙句に、昨今の日本における極めて小幅の物価値上がりのような些末な事柄に不平不満をグダグタ言っていると、天罰が下ると思います。食べる量を減らせば良いのです。 今からでも遅くないので、これら参謀達の墓をあばいて、餓死した日本兵士の無念を晴らす憂国の志士は居ませんか? さて、2020年の杭州赴任から2022年7月の帰任までの間、中国での食生活がどんな状態だったかと質問されることが多いです。仰る通り、コロナによる外食規制が広がると共に、私が住んでいた杭州郊外の街でも中小飲食店は次々に閉店して、外食の選択肢は減って行ったのですが、自炊をしていれば何ら問題ありませんでした。 炊飯器と水とお米と副菜(何れも中国製でOK!)があれば、我々は永久に幸せに暮らせます。繰り返しますが、 幸せです。異論を唱える者には上述の通り天罰が下ります。 中国では日本のAmazonのような通販(淘宝がNo.1かな?)が大変に発達しているので、社宅マンションが外部の通販から隔離されなければ、食生活には何ら支障がありませんでした。以下、通販で数えきれない程に何度も購入してお世話になった食材の数々です。 ①どん兵衛、納豆、醤油、メープルシロップ: 日本製のどん兵衛は日本円で300円/一つ位の高級品でしたが、これで立派な夕食になるという優れ物でした。納豆(日本製と銘打っているが、日本で見たことがない怪しいブランド)は冷凍品で味は酷いものでしたが、これがあればご飯でもトーストでも、ご馳走に早変わりです。 自炊用のお米はこの「中国産秋田小町」が美味しかったです。中国産で秋田小町???ですが、商標登録については許してやって下さい。こんなことでいちいち怒っていると中国では怒り疲れてしまうので、生きて行けません。 なお、話が脱線しますが、日本以外の国では生卵が食べられません。2022年に日本に帰任後、朝食に納豆卵ご飯を頂いた時、嬉しさのあまり落涙するところでした。 醤油(キッコーマンなど)は、下の②に述べるナチュラルチーズを醤油漬けにして、ご飯のお供として愛用しており

Luchino Vinsconti監督 「Death in Venice」 有名だけど駄作。美は儚い。

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この1971年作の有名な映画は、1900年代前半の第一次大戦前、欧州では辺境貴族でさえも豊かだった時代が舞台です(後半にペスト流行が出てくるので、この時代だと推測します)。 グロテスクな高級家具を揃え、押しつけがましい生花を過剰に配置した豪華絢爛たるホテルセットの中で、ベネチアへ夏の長期滞在に訪れた、もう直ぐ没落する上流階級の女共(女主人、および子供の教育係の女)の振る舞い・観光地向けの高価なドレス・特注の大げさな帽子、女共とその子供達のベネチア海岸での贅沢かつ退屈な生態、ダイニング待合室の4重奏演奏家の聞くに堪えない調子外れの演奏、そしてホテル従業員の田舎芝居のような大袈裟な顧客対応など、悪意ある描写が延々と続く、Luchino Visconti監督の駄作です。 ストーリーとは関係が無いこれら執拗な描写は、Visconti監督が同性愛者特有の選民意識(高級好み、田舎者嫌い、女嫌い、健康嫌い、努力蔑視、俗物嫌い)をさらけ出したものです。変態監督は気色が悪いです。 主人公(ドイツ人の老作曲家)本人、およびホテル従業員とその他の卑しい者共はイギリス英語(ラテン語由来の古臭い表現が多い)で会話して場面は進んで行くので、この映画はイギリス・アメリカ市場を目当てに作成されたものと推察します。 しかしながら、準主人公の美少年(Bjorn Andresen)とその家族等の脇役からは、フランス語・ロシア語等が途切れ途切れに聞こえる程度です。彼ら出演者のセリフはゼロです。主人公と準主人公以下脇役の間は言語的にも隔絶しており、コミュニケーションがありません。この映画は主人公の独白劇です。 美少年は、着飾って主人公の前を通り過ぎるだけの「美少年人形」です。エッチな動画のAV女優だって、少しはセリフがあります。この映画は訳が判りません。 主人公は音楽家ですが、新作に対してドイツ観客の囂々たる非難を受け、ショックのあまり神経衰弱に陥って、独りでベネチアへ夏の長期静養に訪れました。残念ながら彼の美の才能は尽きたのです。美しい妻との間の娘を病で亡くしました。高級娼婦の館で 極めて美しく教養豊かな 娼婦と合体しようとしても不能で、馬鹿にされます。才能が尽きた芸術家に良くある話です。八方塞がり、と言う奴です。 同じベネチアのホテルに長期滞在している一家の美少年に、主人公の目は釘付けになります。自分に

失われた時を求めて プルースト著。新富町やよい軒のやよい麺 ルーツは中国杭州の高菜麺かしら?芸術の要諦は過剰(In Excess)にあり。

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中国杭州に住んでいた時、中国人同僚のご厚意で、杭州旧市街の観光に連れて行って頂いたことがあります。私は中国7年間の駐在勤務中、一切観光をしなかったので、これは貴重な体験でした。 そもそも私が中国で一切観光をしなかった理由は「未知との遭遇に心を揺さぶられることに疲れてしまった。」という、一般的には理解し難いものですので、説明は割愛します。 杭州旧市街で昼食のために有名な料理店に入りました。その店は、辛子高菜炒めが乗った汁麺が有名とのことでした。 フランスの作家プルーストの著作に「失われた時を求めて」があり、その中で、マドレーヌを紅茶に浸して食べた瞬間に、昔の幸せだった頃の記憶が蘇るという有名な一節があります。同様に、私は杭州で辛子高菜炒め麺を食べた瞬間、「これは新富町やよい軒のやよい麺じゃん。」と昔を思いました。とても懐かしい思いでした。 残業中の夕食のため新富町やよい軒に毎晩通っていた、会社で奴隷同然の下働きの独身20歳代・1980年代後半・横浜郊外の薄汚い独身寮住まいの私が幸せだったかどうかは客観的に疑問です(下らねえ残業で、徹夜したことすらあった)。しかし主観的に申しますと、当時は心に迷いが無かったという理由により、悠悠自適のフリーランスの既婚60歳代・2020年代・都内のキレイな自宅一戸建て住まいの現在の私より、当時の私は精神的に健全だったと思います。 新富町やよい軒はご夫婦で経営されておりましたが、開業から40年が経過した今年夏、ご夫婦は引退されました(私は「個人経営の飲食店 最大で40年が寿命論」を唱えております)。膝を悪くしたという親父さん、長いこと有難う御座いました。細くなった腕で鍋を振る姿を垣間見て、痛々しさを感じておりました。 ご夫婦の後を、複数の若手が妙な熱気で店を引き継ぎましたが、屋号を「築地やよい麺」に変え、妙なロゴマークまで作った様子を見て、私は「やよい麺のチェーン展開による金儲けが目的の、貪欲な輩どもだな。」と推察しました。生きていくために、お金は必要ですからね。 私が往年のやよい麺を好きだった理由は、その「過剰(In Excess)」です。麺は固すぎ・太すぎ・縮れすぎ、辛子高菜炒めは辛すぎ・多すぎ・塩辛すぎ、化学調味料が多すぎ、そして麺も具もスープも量が多すぎ、で味覚中枢もお腹も一杯になりました。旧日本合成ゴム社員(仮称)の間では「親父

「太平洋戦争はなぜ負けたか」別宮暖郎著 日本が何故アメリカに負けたか、理由を科学的に教えてくれる名著。

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私は大学で社会科学を専攻しました。簡単に言うと法・経・商と言う文系は大体が社会科学です。私は中でも組織学・社会学をもっぱら研究しました。文系ですから研究と偉そうに言っても当該分野の本を読んで若者同士がじゃれ合って議論するだけで、まあ20歳前後の若者を対象とした情操教育みたいなものです。 文系学生の皆さん、旧制高校の時代から文系大学ってのは情操教育の場だったのだから、頑張ってね ❤ 。良い子になって下さい。 1984年に執筆された 「失敗の本質」(野中郁次郎他の共同著作) という有名な本があります。これは、太平洋戦争に日本が負けた要因を複数の研究者たちが分析・検討して共同執筆した名著です。文系の大学出身でこの本を読んでいなかったら恥です。文系社会人の良い子の皆さん、今直ぐアマゾンで注文して読みましょう。834円(送料込み)らしいです。 但しこれを読んでいる癖に、社会(または会社)で卑しい行いをする恥ずべき文系社会人は沢山居ます。馬鹿に学問は無駄、ということが実証されましたね。 文系大学は上述の通り、戦前の旧制高校の時代から若者の情操教育の修練場だったんだけどね。今となっては、文系大学なんて税金の無駄(私立助成金を含む)だから廃校にすれば良い、と私は思います。 副題にある通り、この「失敗の本質」という本は、日本人の行動様式や組織に焦点をあてたもので、系譜としては往年に流行った「菊と刀」「縦社会の人間関係」「日本のムラ社会の研究」「In Search of Excellence」等の日本研究本に近いです。 従って著作者のメンバー構成も影響して内容はアカデミックで、この本は「日本は太平洋戦争になぜ負けたの?誰が悪かったの?」と言う大衆の素朴な疑問に、判りやすく答えるものではありません(そもそも焦点が違うので当たり前)。この類の勘違いは時間の無駄だから、本を選ぶ時は注意しましょう。 これに対して、 「太平洋戦争はなぜ負けたか」別宮暖郎著 並木書房 定価1,600円  は、「日本は太平洋戦争になぜ負けたの?誰が悪かったの?」と言う大衆の素朴な疑問に、判りやすく答える名著作です。是非購入してお読み頂きたいのですが、要点は以下の通り(カッコ内は私の感想です)。 結論を言うと「日本は戦略が拙かったから太平洋戦争に負けた」のです。 1.太平洋戦争の日本兵士の死者数は213万人。悲惨極ま

2022/3月 中国入国後のホテル隔離3週間 朝食の記録。中国の高級ホテル室内は日本のラブホ仕様が多い。著しく奇妙な室内レイアウトが中国標準。

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私は今年2月に杭州から日本へ一時帰国しました。2021年の間はずっと杭州に居続けたので、1年半ぶりの一時帰国でした。持病の通院・歯の定期健診・健康診断・サ高住に住む母親との面会などの後、3月に杭州に戻りました。 海外から中国への入国者は、コロナ持ち込みのリスクを避けるために、一定期間のホテル隔離が義務とされています。実態は、外国人や外国かぶれの中国人を、徐々に中国から追い出すための政治的施策だと思います。 私の場合、①杭州空港近くのホテル隔離2週間、②杭州郊外の桜の名所のホテル隔離1週間、③社宅マンションでの自主隔離1週間、の①②③合計で1か月コースの隔離でした。①②の間、1日3度の食事は全て弁当でした。宿泊費と食費は本人負担(勿論、会社に経費請求しました)。 中国に戻ってからこんな長期間の隔離を義務付けられては、一般中国人が海外旅行をしないのは当たり前です。2022/11月現在、日本では外国人観光客を再び見かけるようになりましたが、中国人は皆無です(アジア人では、何故かタイ人が多い)。 これは中国における政治的施策なので、コロナの脅威がどの程度か・何時まで現状の施策を続ければ良いのか、と言った現代社会で当たり前の判断は中国において全くありません。全ては中国共産党のために! ①の後でバスに乗せられて「これで社宅マンションに戻れるのかな ❤ 」とウキウキしていたら、社宅マンションの街を通り過ぎて、②のホテルのある山中にバスが入って行った時、私は奈落へ突き落されたような衝撃を受けました。 この実験で明らかなように、期待させておいて裏切ると、相手のメンタルを壊すのに効果的です。皆さんお試し下さい。 上述①②③の間、在宅勤務としてPCで仕事&Teams会議参加をしていたのですが、こういった経験は記録に残すべしと思って、①の間、毎朝の朝食お弁当を写真撮影しておきました。お弁当の順番はバラバラです。だって3月の写真だもん、今更覚えてないよ。 右端は粟の黄色いお粥とザーサイです。揚げパンを入れて食べます。私の母親は戦後の上海からの引揚者で、上海で食べた朝のお粥と揚げパンが美味しかったと若い頃に何度も言っていましたが、多分当時の皆さんは質素な食事が標準的だったので、油を使った揚げパンがご馳走だったのだと思います。今食べると、特に美味しいとは感じません。ヨーグルトは液状で、爪楊枝みた